[
ぎっくり腰 その2]
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「
ぎっくり腰」の続きです。
「ぎっくり腰」になった人を見てみると、背中を触ったときに
背中がかなりコっていることが分かります。
次にベッドの上で仰向けになって寝てもらったときには
両足を上方に上げることが出来ない。または足をまっすぐ
伸ばすことが出来ない。
というのが特徴になります。
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両足を上方に上げると痛みが出るということは、両足を
前方に動かすときの筋肉が縮むときに痛みが出るということ。
では、この足を前方に動かす筋肉というのはなんでしょうか?
そう、
「
大腰筋」ですね!
大腰筋というのは一方が大腿骨についていますがもう一端は
腰椎についています。
足を前に出して大腿骨を動かすとき、大腰筋が縮んで、
腰椎
が前に引っぱられることになります。
だから、ベッドの上で上方に足を上げたときに痛みが出るのは
腰椎が前に引っぱられるからと考えられますね!
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では背中がコっているのはどうでしょう?
背中がコっているというのは主に
脊柱起立筋がコっていると
いえるでしょう。
うつむき加減になっているのを支えたり、背中を反らせたり
するのに使われる筋肉です。
ただこのような動きをしても痛みは出ません。
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からだを横から見たときにこの意味が理解できてきます。
からだを横から見ると脊柱起立筋は
背中側つまり体の
後方にあります。
そして、
大腰筋は腰椎から斜め前に出ています。
この両方の筋肉がコっていると背中側が上下に圧力がかかり、
さらに腰椎が斜め前に引っぱられる状態になります。
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たとえば、積み木が積んであるとしましょう。
てっぺんの中心部から後ろの部分を指で押さえつけ、
中段あたりの積み木を前に引っぱるとどうなりますか?
崩れてしまいますよね!
ぎっくり腰とはそういう状態ではないかと考えられるのです。
実際に、
大腰筋と
脊柱起立筋をしっかりゆるめてあげると
痛みはかなり軽減されていきます。
みなさんも「ぎっくり腰」の人に出会ったり、なったりしたら
この2つの筋肉をゆるめてみてあげてください。
たぶんいい結果が出ると思いますよ。
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